ガヨマウンテンコーヒーの様々な精製方法をご紹介します。第4回はWet-hulled精製です。
コーヒーチェリーからコーヒー生豆へ(コーヒーの精製)

コーヒーは、コーヒーノキという木になるフルーツのタネを焙煎した飲み物です。コーヒーノキの果実はサクランボのような形をしていることから、コーヒーチェリーと呼ばれています。まさにフルーツですね。コーヒーチェリーは、外側にすこし硬い皮(果皮)があり、その内側に果肉があります。さらにタネ(種子)を包むように種子を包む甘くて粘着性のあるミューシレージと呼ばれるものがあります。ミューシレージは、甘くてヌルヌルしていることからハニーと呼ばれることもあります。乾燥させていない状態では、豆からミューシレージを取り除くのは大変です。ミューシレージの内側にあるのが種子(コーヒー生豆)ですが、種子はパーチメントとよばれる内果皮に包まれています。
私たちは、このコーヒーチェリーの中から種子(コーヒー生豆)を取り出し、それを焙煎して飲んでいます。
コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出す過程を「精製」と言いますが、精製にはいろいろな方法があります。そして、同じ産地の同じ豆でも精製方法を変えると異なる味わいのコーヒーになります。
私たちは、このコーヒーチェリーの中から種子(コーヒー生豆)を取り出し、それを焙煎して飲んでいます。
コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出す過程を「精製」と言いますが、精製にはいろいろな方法があります。そして、同じ産地の同じ豆でも精製方法を変えると異なる味わいのコーヒーになります。
Wet-hulled精製とは?
Wet-hulled精製は、インドネシアのスマトラ島特有のコーヒー豆精製方法です。ガヨマウンテンと並んで有名なスマトラ島のコーヒーであるマンデリンでも、Wet-hulledが一般的な精製方法です。Fully Washed(水洗)精製法とよく似ており水洗式の一種だといえますが、Fully Washed(水洗)精製との違いは、予備乾燥と本乾燥の二回に分けて乾燥を行いその間に脱穀をすることです。スマトラ島は雨がたくさん降るため、長期間晴れの日を確保することが難しい環境にあります。二回に分けて乾燥させることによってそれぞれの乾燥期間が短くなり、雨の合間に豆を乾燥させることができるので、スマトラ島の自然環境にとても適した精製方法です。このスマトラ島独特の精製方法の副産物として、土や森を感じさせるエキゾチックな風味が生まれます。この風味はアーシー(earthy)な香りと呼ばれており、スマトラの大地の力を感じることができます。
ガヨマウンテンコーヒーの他の精製方法(Fully Washed、Natural、Honey)については、下記のリンクをご参照ください。
ガヨマウンテンコーヒーの他の精製方法(Fully Washed、Natural、Honey)については、下記のリンクをご参照ください。
Wet-hulled精製のプロセス
Wet-hulled精製のプロセスをご紹介します。
果肉除去

パルパーと呼ばれる機械で、コーヒーチェリーの皮(果皮)と果肉を除きます。
発酵

豆を水槽に12-18時間浸し発酵させます。発酵の過程で、微生物によってミューシレージが分解されます。
水洗

発酵した豆を水で洗い、ミューシレージを洗い流します。
予備乾燥

水分量が60-70%になるまで、2-3日乾燥させます。予備乾燥と呼ばれるWet-hulled精製独特の工程です。
脱穀

予備乾燥が終わった時点で、脱穀機で豆からパーチメントを取り除きます。
本乾燥

3-7日間をかけて、水分量が12-14%になるまで乾燥させます。これでWet-hulled精製によるコーヒー生豆が完成します。
この後、手作業で不良豆を除き、カッピングテストで味を確認した後、焙煎をすればコーヒー豆のできあがりです。コーヒー豆を作るのは、こんなに大変なんですね。アチェのコーヒー生産者の皆さん、お疲れ様でした。
この後、手作業で不良豆を除き、カッピングテストで味を確認した後、焙煎をすればコーヒー豆のできあがりです。コーヒー豆を作るのは、こんなに大変なんですね。アチェのコーヒー生産者の皆さん、お疲れ様でした。
ガヨマウンテンスペシャルティコーヒーWet-hulled精製の味わい

ガヨマウンテンコーヒーのOlif Weh-hulledは、マンデリンコーヒーのような強烈な土の香りを感じることはできませんが、アーシーな土の香りと香ばしさを味わうことができます。ガヨマウンテン独特な柑橘のようなフレーバーとともに濃厚なコクがあるため、ミルクと一緒にお楽しみいただいてもとても美味しいです。
おすすめのガヨマウンテンスペシャルティコーヒーWet-hulled精製はこちら!

ガヨマウンテンコーヒーWet-hulled精製は、中アチェ州タケンゴン市の焙煎職人Olifさんのお勧めです。寡黙でダンディなOlifさんとともに、スマトラ特有Wet-hulled精製の苦みとコクをお楽しみください。
Olif Wet-hulled(中浅煎り)

Olif Wet-hulled(中浅煎り)では、苦みとともに濃厚なコクをお楽しみいただくことができます。ストレートでも美味しいですが、ミルクを入れたり、スイーツのお供としてお楽しみいただけます。こちらの中浅煎りでは、苦みやコクとともにフルーティな酸味をお楽しみいただけます。コーヒーの酸味が苦手な方は、Olif Wet-hulled(中煎り)をお試しください。
Olif Wet-hulled(中煎り)

酸味のあるコーヒーが得意ではない方には、中煎りの豆をお勧めします。Olif Wet-hulled(中煎り)では、苦みとコクとともに、Wet-hulled精製特有のアーシーな風味をお楽しみいただけます。中煎りがお口に合うようでしたら、ガヨマウンテンのフレーバーをより強く感じられる中浅煎りもお試しください。