コーヒーとSDGsについて書きました。第1回はサステイナブルコーヒーについてです。
コーヒーでSDGsとサステイナビリティを考える
コーヒーは、私たちがSDGs(Sustainable Development Goals)を考えていくとても良い題材だと思っています。なぜでしょうか?
コーヒーを栽培しているのは途上国の農家さん

コーヒーは、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までのコーヒーベルトと呼ばれる地域が栽培に適しています。那覇市は北緯26度なので、コーヒーベルトは那覇市より南の地域です。日本のほとんどの地域はコーヒーベルトから外れていますので、日本ではあまりコーヒーが生産できません。
日本人がコーヒーを楽しむためには、豆を外国から輸入するしかありません。コーヒーベルトは開発途上国が多いので、コーヒー豆を栽培しているのは途上国の農家さんです。日本は小麦や牛肉などの農産物もたくさん輸入していますが、小麦や牛肉ではアメリカやオーストラリアなど先進国からの輸入がほとんどです。コーヒーは途上国からの輸入になりますので、コーヒーと途上国開発は切り離せません。SDGsのゴール1「貧困をなくそう」を考えていく上で、コーヒーはとても良い題材だと思います。
日本人がコーヒーを楽しむためには、豆を外国から輸入するしかありません。コーヒーベルトは開発途上国が多いので、コーヒー豆を栽培しているのは途上国の農家さんです。日本は小麦や牛肉などの農産物もたくさん輸入していますが、小麦や牛肉ではアメリカやオーストラリアなど先進国からの輸入がほとんどです。コーヒーは途上国からの輸入になりますので、コーヒーと途上国開発は切り離せません。SDGsのゴール1「貧困をなくそう」を考えていく上で、コーヒーはとても良い題材だと思います。
コーヒーは嗜好品
コーヒーは嗜好品です。コーヒーは人生をとても豊かにしてくれますが、飲まなくても栄養不足になるわけではありません。コーヒーは好きで飲んでいるだけなのですから、せめて迷惑はかけたくないという気持ちも生まれてきます。コーヒーであれば、SDGsのゴール12「つくる責任つかう責任」についてより深く考えてみようという気持ちになりやすいのではないでしょうか?
サステイナブルコーヒー
「サステイナブルコーヒー」という種類のコーヒーがあります。どんなコーヒーなのでしょうか?
サステイナブルコーヒーはどんなコーヒー?
「コーヒーで読み解くSDGs」という本によれば、サステイナブルコーヒーは「今の世代が楽しんでいるのと少なくとも同じくらい美味しいコーヒーを、将来の世代も楽しむことができるようにするために努力しているコーヒー」のことだそうです。個人的には、とてもわかりやすい定義だとおもっています。サステイナブルとか持続可能とかいうのは、次の世代も今の世代と同じような環境で暮らすことができることだと思うからです。
ガヨマウンテンコーヒーはサステイナブルコーヒーなのか?
インドネシア・アチェ州のガヨ高原で生産されているガヨマウンテンコーヒーは、サステイナブルコーヒーなのでしょうか?全てのガヨマウンテンコーヒーがサステイナブルコーヒーではないかもしれませんが、当店は店名が「サステイナブル・ガヨコーヒー」ということもありサステイナビリティとSDGsにこだわったコーヒーをお取り扱いしています。当店は、インドネシア・アチェ州の仲間とともに「今の世代が楽しんでいるのと少なくとも同じくらい美味しいコーヒーを、将来の世代も楽しむことができるよう」努力しています。
当店のSDGsへのとりくみ(その1):From Seed to Cup, Cup to Seed

当店では、この問題に対する努力として、From Seed to Cup, Cup to Seedコンセプトを導入しています。From Seed to Cupは、種まきからカップで飲むまで品質管理を徹底しようというコンセプトです。当店独自のコンセプトではなく、スペシャルティコーヒーで良く用いられる考え方です。当店のコーヒーは、現地のコーヒー専門家Roku Agri社の若者が、大好きな日本のためにFrom Seed to Cup(栽培から焙煎まで一貫した品質管理)で生産しています。当店商品のラベルは生産者のイラストになっており、生産者の顔が見えるコーヒーです。
しかし、当店は、生産者さんに品質管理の徹底を求めるだけではサステイナブルではないと考えました。SDGsにもゴール12「つくる責任つかう責任」というものがあるように、コーヒーを飲む側の我々も何かすべきと思ったからです。From Cup to Seedがこれにあたる部分で、当店独自のサステイナブルなコンセプトです。具体的には、売上金の一部をコーヒー農家さんに還元し「美味しいコーヒーをありがとう!」という感謝のメッセージを伝えています。
しかし、当店は、生産者さんに品質管理の徹底を求めるだけではサステイナブルではないと考えました。SDGsにもゴール12「つくる責任つかう責任」というものがあるように、コーヒーを飲む側の我々も何かすべきと思ったからです。From Cup to Seedがこれにあたる部分で、当店独自のサステイナブルなコンセプトです。具体的には、売上金の一部をコーヒー農家さんに還元し「美味しいコーヒーをありがとう!」という感謝のメッセージを伝えています。
当店のSDGsへのとりくみ(その2):Shade for Shade Tree Project

ガヨマウンテンコーヒーは、トゥンパンサリ栽培とよばれる日除け樹(シェードツリー)を使った伝統的な栽培法で育てられたShade-grown coffeeです。シェードツリーがあることによりコーヒーの葉が日焼けせず、コーヒー豆に十分な栄養が行き渡ります。豆は農家により丁寧に手摘みされています。シェードツリー農法は、渡り鳥の休息場になるなど生態系に優しい農法と言われていますが、作業効率が悪く農家さんの負担が大きいという欠点があります。
シェードツリー栽培をサステイナブルにしたいと思い、Shade for Shade Tree Project(日除け樹を大切にしようプロジェクト)を始めました。具体的には、コーヒーのシェードツリーとして植えられているミカンの木から、加工品を作る活動を行っています。シェードツリーから十分な収入が得られれば、農家さんが今まで以上にシェードツリーを大切に育ててくれると期待しています。皆様のご支援をいただければ幸いです。
シェードツリー栽培をサステイナブルにしたいと思い、Shade for Shade Tree Project(日除け樹を大切にしようプロジェクト)を始めました。具体的には、コーヒーのシェードツリーとして植えられているミカンの木から、加工品を作る活動を行っています。シェードツリーから十分な収入が得られれば、農家さんが今まで以上にシェードツリーを大切に育ててくれると期待しています。皆様のご支援をいただければ幸いです。
おすすめのサステイナブルコーヒーはこちら

環境保全により貢献したいというあなたには、アウトドア派のアチェの好青年Fadliさんお気に入りの「アチェの花:Fadli Natural」をお勧めします。Fadli Naturalは、雨と湿気を避けながら天日でゆっくりとコーヒーチェリーを乾燥させ果肉の風味をコーヒー豆に浸み込ませるナチュラルプロセスで精製しています。ナチュラル精製は雨や湿気をさけるなど管理に手間も時間もかかりますが、精製過程で大量の水を使用しません。排水による水質の汚染リスクを低減できる精製方法です。コーヒー果肉の風味による上質な酸味があり苦みが弱いため、コーヒーの苦さが苦手な方にもお勧めです。