Natural精製とは?スペシャルティコーヒーの精製方法と味わい(第2回):お薦めの豆はこちら!

ガヨマウンテンコーヒーの様々な精製方法をご紹介します。第2回はNatural精製です。

コーヒーチェリーからコーヒー生豆へ(コーヒーの精製)

Coffee Cherry
コーヒーは、コーヒーノキという木になるフルーツのタネを焙煎した飲み物です。コーヒーノキの果実はサクランボのような形をしていることから、コーヒーチェリーと呼ばれています。まさにフルーツですね。コーヒーチェリーは、外側にすこし硬い皮(果皮)があり、その内側に果肉があります。さらにタネ(種子)を包むように種子を包む甘くて粘着性のあるミューシレージと呼ばれるものがあります。ミューシレージは、甘くてヌルヌルしていることからハニーと呼ばれることもあります。乾燥させていない状態では、豆からミューシレージを取り除くのは大変です。ミューシレージの内側にあるのが種子(コーヒー生豆)ですが、種子はパーチメントとよばれる内果皮に包まれています。
私たちは、このコーヒーチェリーの中から種子(コーヒー生豆)を取り出し、それを焙煎して飲んでいます。
コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出す過程を「精製」と言いますが、精製にはいろいろな方法があります。そして、同じ産地の同じ豆でも精製方法を変えると異なる味わいのコーヒーになります。

Natural(ナチュラル)精製とは?

Natural精製は、コーヒーチェリー全体を乾燥させてから、果肉部分を取り除いてコーヒーチェリーのタネ(コーヒー豆)を取り出す方法です。コーヒーチェリー全体を乾燥させている過程で、果肉部分のフルーティな味わいがコーヒー豆に乗り移ります。コーヒーチェリーの味わいは、生産地の気候、土壌、水などによって大きく異なりますが、Natural精製はその味わいの違いをダイレクトに楽しめる精製方法です。ワインのようにいろんな国のいろんな環境で育ったいろんな味のコーヒーを楽しもうというスペシャルティコーヒー好きの方には、とてもお薦めです。ミルクを入れたコクと苦みのあるコーヒーがお好きな方には、酸味が強い味に感じるかもしれませんが、コーヒーの新しい楽しみ方を発見できるかもしれません。何を隠そう私もその一人です。

Natural精製のプロセス

Natural精製のプロセスをご紹介します。

乾燥

Natural精製では、最初にコーヒーチェリーを乾燥させます。機械で乾燥させる場合もあるようですが、サステイナブルガヨコーヒーでは水分含量が10-12%程度になるまで20日間ほど天日で乾燥させます。現地では道路わきにゴザを敷いてコーヒーチェリーを天日乾燥させる方法が主流ですが、サステイナブルガヨコーヒーではゴミの混入を防ぐためにビニールハウスの中で乾燥させています。ビニールハウス内の湿度が高くなりすぎないよう気を配っています。

脱穀

黒くシワシワになった乾燥後のコーヒーチェリーを脱穀機にかけ、外皮、果肉、ミューシレージ、パーチメントを一度に脱穀します。
この後、手作業で不良豆を除き、カッピングテストで味を確認した後、焙煎をすればNatural精製コーヒー豆のできあがりです。コーヒー豆を作るのは、こんなに大変なんですね。アチェのコーヒー生産者の皆さん、お疲れ様でした。

ガヨマウンテンスペシャルティコーヒーNarural精製の味わい

Narural精製によるコーヒーは、産地ごとに異なるコーヒー果実の味わいを感じやすいとされています。ガヨマウンテンコーヒーでは、ベリー系や桃のフルーツ感をお楽しみいただけます。(味わい評価はスペシャルティコーヒーの外部専門家が2022年に実施)

おすすめのガヨマウンテンスペシャルティコーヒーNarural精製はこちら!

ガヨマウンテンコーヒーNatural精製は、アチェのコーヒー生産者でオフロードバイクを愛する自然志向の好青年Fadliさんのお勧めです。

Fadli Natural

Natural
ガヨマウンテンコーヒー特有のフルーティな味わいを思い切り楽しみたい方には、Fadli Naturalをおすすめします。爽やかでフルーティーな上質の酸味があり、ガヨマウンテン特有の味わいをお楽しみいただけますので、ワインのように産地ごとの味わいの違いを楽しむスペシャルティコーヒー好きの方にお勧めです。Fadliさんとガヨ高原の爽やかな自然を感じてみませんか?